N3 > 综合备考区 > 读解 > 第05回
1.すれすれのところできわどく生きているとは、どういう意味か。
人間は誰でも本当は死と隣合わせで生きている。自殺、などというものも、特別に異常なことではなく、手をのばせばすぐとどくところにある世界なのではあるまいか。ひょいと気軽に(注1)道路の白線をまたぐように、人は日常生活を投げ出す(注2)こともありえないことではない。ああ、もう面倒くさい、と、特別な理由もなく死に向かって歩みだす(注3)こともあるだろう。私たちはいつもすれすれの(注4)ところできわどく(注5)生きているのだ。
(注1)ひょいと気軽に:何気なくかんたんに
(注2)投げ出す:あきらめて、やめてしまう
(注3)歩みだす:歩き出す
(注4)すれすれの:なんとか危険を避けて
(注5)きわどく:ぎりぎりの危ない状態で
-
1 、自殺してもおかしくない状況の中で生活している。
-
2 、危険なものに囲まれた状況の中で生活している。
-
3 、簡単に死を選べないという状況の中で生活している。
-
4 、だれでもいつかは死ぬという状況の中で生活している。
2.この文章を書いた人の気持ちを説明しているのはどれか。
うちのそばに小さいレストランができたので、さっそく行ってみた。外には小さく店の名前が書いてあるだけ。派手なかぎりは一つもなく、落ち着いた雰囲気だ。入ってみると3つほどテーブルがあり、汚れ一つない真っ白なテーブルクロスがかけられていた。私は窓のそばの席に座り、メニューを開いた。どれもとてもおいしそうで、期待がふくらんだ。
その時、10人ほどの集団が入ってきて、レストランは満員になった。彼らはこの店によく来るらしく、メニューも見ないでどんどん注文をし始めた。私は自分の注文が後になってしまうと少し心配になりながら、一番人気があるというAセットを注文した。
私の方が先に店に入ったのに、やはり私の料理は彼らの料理の後に運ばれてきた。彼らに先に注文されたからだ。その上、料理を待っている間ずっと、彼らがおいしそうに料理を食べながら、大声で話をするのを聞かされた。料理が来たときにはもう疲れてしまい、味はどうでもよくなってしまった。
-
1 、レストランはきれいだし、料理がおいしかったので満足している。
-
2 、集団のせいでなかなか料理を食べられなかったので、楽しめなかった。
-
3 、レストランはかぎりがなくてよくなかったが、集団の話は楽しめた。
-
4 、集団と話をしながら料理を食べたので、料理の味はどうでもよかった。